他の疾患予防が認知症リスクを下げる

認知症は、脳の機能の異常により引き起こされる病気です。しかしこの病気が引き起こされる原因が、別の疾患であるケースも珍しくありません。
高齢者のケアを行っている介護スタッフは、脳機能だけでなく体の各部位の機能にも気配りが必要です。もし認知機能の低下が見られるようであれば、他の疾患の可能性についても考慮に入れる必要があります。認知症を引き起こす要因の例として、栄養障害が挙げられます。ビタミンの欠乏やあるいは脱水症状が原因となって脳に異常をもたらす場合があり、食事の介助が原因であっては大きな問題であるため、介護サービスの業務内容の検討が必要になります。場合によっては消化器系に何らかの異常があるため栄養障害を引き起こしているケースもあるため、脳機能の低下などの症状が見られるようであれば健康状態のチェックや治療が必要です。
その他の要因として、高齢者が認知症になりやすいリスクに挙げられるのが感染症です。介護施設にとって感染症は大きなリスクであり、予防策が欠かせません。高齢者は老化によって病気に対する抵抗力が落ちているため、感染症にかかりやすい傾向が強いです。さらに介護施設の場合には、一か所に大勢の利用者が集まることから、感染症が拡大する恐れが高い点に問題があります。そのため介護施設では、施設利用者や職員の間で感染症が広がらないよう細心の衛生管理を行って、高齢者の病気予防に取り組むことが大事です。

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