発症してからの予防

認知症という病気は、様々なきっかけで発症します。そして一度発症すると完全に治癒するということは難しい病気です。認知症にならないようにすることがまずは大切なのですが、それでも脳梗塞や頭部外傷などをきっかけに発症することがあります。そのため完全に予防することは難しいのが現状です。
更にその症状は進行性のもので放っておくとどんどん状態は悪化していきます。しかし、その進行、症状の悪化を予防することは可能です。その為にご本人が昔から興味のあったことや趣味などをどんどん行ってください。可能ならデイサービスや公民館の寄り合い、老人会など利用できるようならどんどん利用してください。認知症になると周囲への興味をなくしていきます。そうなる前に、人の中に身を置いて周囲とのかかわりを持てる環境を提供してください。
人と関わるというのは、脳への最大の刺激です。そして脳が刺激を受けるということは、脳は活性化します。ゆえに症状の進行を遅らせることができるのです。興味をなくしてしまうと、人と関わることが億劫になり、閉じこもりがちになってしまいます。そうなった時の進行は早いです。しかし人との関わりを持ち、興味関心のあることに取り組んでいると症状が急速に進行するのは避けることができます。
残念ながら、完治・治癒することはありませんし、完全に予防することは難しい病気です。しかし何かに興味を持ち、活動的な生活をしていればその進行の速度を遅くすることは可能です。

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